しがらみ(柵)を育てています

8月に猛威をふるった台風6号。泉原ハウスも停電やその後も電波状況が不安定でした(現在は解消しています)中でも庭にそびえたっていた相思樹の太い幹がバックり折れてしまったのにはスタッフ一同意気消沈でした。

泉原ハウスは建物の北側に庭と畑、南側は斜面になっています。幸い南側に大きな被害はなかったのですが、大雨の時に一時的に水を逃がしておく溜まりの斜面が大きくえぐれてしまいました。

このままでは土砂崩れを起こしかねないので、古くから治水のための土木工事にに用いられてきたしがらみ(柵)を設けることになりました。

しがらみ(柵)とは土に木杭を打ち込み、竹や枝などの植物を編み込んだ手作りの土留め柵です。堰き止められた土の中の土壌微生物が繁殖しやすい環境を整えることで、植物が育ちやすい土壌が生まれ、植物の根が張り巡らされることで地形を安定させる土台を育てる循環型の工法とも言えます。

材料はハウスの周りに自生している竹と台風で倒れた相思樹を選定した枝。

竹は打ち込み易いように先端をとがらせてあります。

まず竹を打ち込んでそこに相思樹の枝や植物を絡めるように組み込んでいきます。

隙間に落ち葉を敷き詰めてふかふかのベッドを作りました。

微生物が気に入ってくれるといいですね。

建物の南側は裏手ということもあってなかなか見ていただく機会が少なかった場所ですが、ヒカゲヘゴやシダ植物が何種類も自生している魅力的な一角です。今回の柵造りを手始めに気持ちのいい場所に育てていきたいです。

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